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177話

省内の武道界全体が、一瞬にして劉彬の側に傾いた。

張鋒は吐血せんばかりだった！

「この腰抜け共が！」

張鋒は怒りに任せて手にしていたグラスを床に叩きつけたが、そのとき入ってきた宋軽語に気づかず、彼女を驚かせてしまい、顔が青ざめていた。

「軽語？」

張鋒は一瞬固まったが、すぐに顔に笑みを浮かべた。「どうしたんだ？」

宋軽語は軽く唇を噛み「明日のコンサート、劉彬からの招待状よ」

彼女は手に二枚のチケットを持っていた！

「劉彬」という名前を聞いた瞬間、張鋒の心は怒りで燃えたが、必死に抑え込み、心の中で歯ぎしりしながらも、表面上は笑いを浮かべて言った。「そうか？本当に大...