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118話

紫色!

「そう、紫色だ」

実は劉彬は最初気づかなかった。この標王の原石は本当に大きく、五、六十キロはあるだろうか。しかもほとんど真っ白で、何も見えなかった。だが徐和が一刀で半分、また一刀で半分と切り進めていくうちに、その隠れていた一筋の紫色が彼の目に飛び込んできたのだ!

紫色の翡翠——劉彬は今回本当に見識を広げることができた。緑の翡翠、赤い翡翠、黄色い翡翠、青い翡翠、そして紫の翡翠。まさかすべての色を見ることになるとは!

彼はそれを見た瞬間、これが素晴らしいものだと分かった!

果たして。

「紫色?」

会場は一瞬にして沸き立った。

今の栄小鹿の様子を見れば、紫色の翡翠がどれほど貴重なものか分かる...