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976話

またこの、触れれば水が滴るほどみずみずしい人妻の味を確かめたいと思った。どんな素晴らしい感覚が赵柱根を待っているのだろうか。

しかし赵柱根は微かな違和感も覚えていた。彼女は赵柱根の誘惑を拒まないものの、人妻としての意識は根強く残っているようだった。彼女が受け入れる挑発は、二人だけの暗黙の了解の上で成り立っているものだった。

もし赵柱根が本当にその一線を越え、彼女を抱きたいと直接告げてベールを剥ぎ取ってしまえば、彼女はもうこれまでのように平然と赵柱根の挑発を受け入れることはないだろう。

そういった考えから、赵柱根はずっと思案していた。どうすれば二人の間に横たわるベールを巧みに取り除き、彼女にすべ...