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914話

「あぁ、すごく滑らかだ」

趙柱根がベイ・バオアルの奥深くまで到達した瞬間、思わず喉から唸り声が漏れた。あまりにも気持ち良すぎたからだ。

ベイ・バオアルは艶やかな声で悲鳴を上げた。突然の激しい侵入に耐えられないかのように、美しい眉を寄せ、涙を流していた。風に揺れる柳のように儚げな姿に、本来なら激しく責め立てようとしていた趙柱根の胸に、無限の愛おしさが湧き上がった。慌てて身を屈め、乱れた髪を両手で優しく撫でながら、柔らかな声で囁いた。

「ごめんね、痛かったか」

趙柱根は指先でベイ・バオアルの頬の涙を優しく拭い、恥じらいに染まった唇に口づけ、すっと伸びた鼻筋を軽く噛んだ。一瞬のうちに慌てふためい...