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908話

長い間恋慕の対象だったこの美女は、趙柱根の情熱的な抱擁とキスの中で再び花開いた。彼女の玉のような手は自ら彼の逞しい首に絡みつき、身体は力なく蕩けながらも灼熱に満ちていた。

貝宝児の頭は目眩がし始め、世界全体が遠ざかっていくような感覚に襲われた。残っているのは趙柱根だけ——何度も愛を交わしたこの男が、比類なき快楽と幸福を彼女の柔らかな身体に絶え間なく送り込んでいた。

敏感な胸が趙柱根の逞しい胸板に密着し、理性が徐々に霞んでいく。男性特有の体臭が波のように押し寄せてきた。つい先ほど触れ合ったばかりなのに、長い間待ち望んでいたかのようだった。恥ずかしさなのか、喜びなのか、もはや区別がつかない。

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