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810話

考え込んでいるうちに、趙柱根はますます落ち着かなくなり、心の中では何千匹もの蟻が這いまわっているような感覚に襲われていた。

そうして、下半身の疼きを我慢しながら、趙柱根は乱れた思考に身を任せていたが、秦茹が洗面所から出てきたことで、ようやくその禁断の欲望を断ち切った。

秦茹が自分のバッグを持って寝室に入ると、趙柱根は急いで洗面所に駆け込み、ドアを閉めた。全ての服を脱ぎ捨て、冷水のシャワーを浴び、頭から足まで流した。ふと目をやると、洗面台の横にある洗濯かごに入った衣類が目に入り、彼の心臓は激しく鼓動し始めた。義姉さんのはどんな感じなんだろう?

こんな卑劣な考えを持つべきではないと分かってい...