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773話

趙柱根は彼女の境遇に同情し、やむを得ない行動も理解できたが、心の中では興奮を抑えられなかった。こんな美女を手に入れるのは、どんな男の夢でもある。これからは趙柱根が望めば、彼女はいつでもどこでも応えてくれるのだ。彼の心の中で正義と邪な欲望が矛盾しながらも互いを補完し合っていた。おそらく大半の男性も趙柱根と同じ気持ちだろう。

趙柱根は彼女を寝室のベッドまで抱えて寝かせると、すぐに部屋を出ようとした。ドアの前まで来て突然思い出したように振り返った。

「俺は趙柱根だ。君の名前は？」

「優優です」

金糸雀のような彼女が趙柱根を見つめながら、朱色の唇を開いた。

趙柱根はうなずいた。「自分をしっかり大事に...