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732話

「痛くても価値があるよ」と趙柱根は彼女の耳元で囁いた。

趙柱根の吐息が彼女の耳に直接入り込み、思わず首をすくめて避けようとした。趙柱根は彼女の小さくて愛らしい耳たぶを見て、前に進み出てそれを口に含み、優しく吸った。

「くすぐったい、くすくす」

李蘭は思わず笑い出し、頭を振って逃れようとしたが、趙柱根がそう簡単に彼女を解放するはずもなく、依然として優しく吸い続けた。

彼女の様子から察するに、趙柱根の先ほどの言葉で気持ちが晴れたようで、下の激痛もゆっくりと和らいできたようだ。これからは彼女の気持ちを高めれば、心地よさが痛みを押し込めるはずだ。

趙柱根は李蘭の耳から離れ、両手で彼女の可愛ら...