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690話

「主(あるじ)がいなくなったら、他の男たちも遠慮なく振る舞い始めて、お嬢さんたちの中から好みの子を物色し始めた。

趙柱根は外からまだ次々と女の子が入ってくるのに気づいた。その新しく入ってきた子たちの中には、先ほど交代させられた子も少なくなかった。

なるほど、だからいつもこんなに大勢揃えられるわけか。

趙柱根がそう考えていると、老馬が人混みをかき分けて彼の側にやってきた。

「どうだ、気に入った子はいるか?」

趙柱根は彼を横目で見た。「なんでそんなに俺のことを気にかけるんだ」

「今日は俺がお前を連れ出して遊ばせてるんだから、お前が楽しめるかどうかに責任があるんだよ!そうでなきゃ面目丸つぶれだろ!」...