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590話

「一杯を飲み干し、陸風はようやく料理に手をつけた。「うーん、蓮、この料理はなぜこんなに塩辛いんだ？」と彼は一皿の料理を指さしながら、首をかしげて尋ねた。

喬蓮はその料理を一瞥すると、はっとした。先ほど趙柱根と一緒にしていた時、火にかけていたのはまさにこの料理だったのだ。

そのことを思い出し、喬蓮は頬を赤らめた。「そんなはずないわ！そんなに塩を入れてないのに！あなたが塩の多いところを取っただけよ！」

趙柱根は心中お見通しといった様子で、喬蓮をさりげなく一瞥し、口元に微笑みを浮かべた。「そうですね！陸さんは塩の多いところを取ってしまったんでしょう」

「そうかな？」趙柱根もそう言うのを聞いて...