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540話

趙柱根は薄い毛布を引き寄せてベイパオアルの身体に掛け、愛おしそうに彼女の頬にキスをした。彼女は本当に疲れ切っているようだ。昨夜は五回もあったのだから、疲れないはずがない。

趙柱根は自分に起きた変化を不思議に思った。最初の頃は彼女の小さな口に入れたとたん我慢できなくなったのに、昨夜はあんなに長く持ちこたえられたなんて。

最近経験を重ねたからだろうか?

それとも、ベイパオアルが趙柱根に禁欲させようとしていたせいか?

趙柱根はその可能性が高いと考えるほど、心が躍った。思わず、まだ熟睡中のベイパオアルの滑らかで柔らかな体を強く抱きしめ、甘い唇に力強くキスをした。

息苦しさでベイパオアルは目を覚...