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448話

「いいよ」小清は頷いた。「趙おじさん、僕と剛子は大学の寮で何年も一緒に暮らした親友同士だから、こんなことは全然大したことないよ。ただ、おばさんを見つけられなかったことが、彼に対して申し訳なく思ってるだけだ」

「気にするな、こういうことは誰にも分からないもんだ」趙柱根は言った。「剛子のやつはお前みたいな良い友達がいて幸せ者だよ。でも、お前が行っちゃったら、この店は?」

「大丈夫、誰か呼べばいいから」小清は微笑み、携帯を取り出して電話をかけた。

しばらくすると、二十歳そこそこの若い女性が店に入ってきた。「小清、どうしたの?」

その女性は特別美人というわけではないが、見れば見るほど味わいのあ...