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446話

「いいえ、お二人だけで行ってください」花媚娘の声が力なく部屋から聞こえてきた。まるで病気にでもかかったかのような声色だった。

姜暖は急いで尋ねた。「弟の嫁さん、声が少しおかしいけど、体調悪いの?」

「ううん、大丈夫よ」花媚娘は慌てて扉越しに答えた。「心配しないで。テレビ見てるだけだから。二人で夜食食べてきて。早く帰ってきてね」

「何か食べ物持って帰ろうか?」

「何もいらないわ。お腹いっぱいだから」花媚娘は返事した。

花媚娘がそう言うのを聞いて、姜暖はこれ以上は言わず、花媚娘の部屋から離れた。数歩歩いたところで、突然赵柱根の腕を引っ張った。「あなた、さっきあんなに大きな声出したけど、弟...