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1141話

「いいよ、あなたがこの店の店長でしょう?あのネックレス、私たちが頂くわ」

淇淇は得意げに、ショーケースに飾られた手作りのネックレスを指さした。

「かしこまりました、すぐにお包みします!」

店長はにこやかに答え、私たちには一瞥もくれなかった。

「待て」

趙柱根は冷たい声でその店長を呼び止めた。

「あのネックレスは先に私たちが選んだものだ。私たちに包むべきだろう」

趙柱根は氷のような口調で言い放った。

店長は趙柱根の冷たい態度に気づくと、すぐに取り繕うように笑いながら言った。「お客様、どうかご容赦いただけませんか。他の商品をお選びいただければ、すべて2割引にさせていただきますが」

「ふん...