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1096話

「ふん、それなら遠慮なく頂くよ。急いで来たもんだから、朝ごはんも食べてないんだ!」

李羽はまず茶碗と箸を取り、お粥を一杯よそうと、少しおかずを取って、湯気の立つ粥をすすった。

「わぁ、こんなに美味しいなんて!」

李羽は一口食べただけで、思わず感嘆の声を上げた。

「そんなに美味しいのか?」

趙柱根は思わず尋ねた。

俺たちは朝からずっとお粥を飲んでるけど、特に新鮮な感じもしなかったのに。

「僕の家じゃ、こんな料理食べたことないよ!」

李羽は肩をすくめて言った。

「ああ、そうだよな。趙柱根は覚えてるよ、初めて会った時、お前が乗ってた車は高級車だった。きっとお前の家はかなり金持ちなんだろう!」

趙柱根...