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1064話

趙柱根は手をこすり合わせながら、座る場所を見つけて、静かに試合を見守った。

楊飛は明らかに相手のジャンプボールをする選手より何センチも高く、軽々とボールを取ると、着地するやいなや白少雄へとパスを出した。

歴史クラスの応援団からはすぐさま歓声が沸き起こった!

楊飞がボールをポイントガードではなく、スモールフォワードの白少雄へパスした目的は明白だった。速攻に出るつもりに違いない。

実際、ジャンプボールを制したチームは、たいてい速攻を選ぶものだ。相手がディフェンスラインを整えるのを待ってから攻めるチームなど見たことがない。

だから白少雄はボールを受け取る前にすでに相手コートへと走り出してい...