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105話

赵柱根は煙草を吸いながらバスを待っていた。どうしたことか、他の路線のバスは何台も通り過ぎているのに、彼が乗るべきバスはまだ一台も来ていなかった。

しかし、まだ時間は早い。まだ間に合うので、引き続き待つしかなかった。

「すみません、息子に会いに行きたいんですが、どのバスに乗ればいいでしょうか？」

いつの間にか、赵柱根の横に少なくとも六十歳はありそうなお婆さんが立っていた。錦の布地で作られた年配婦人らしい服装をし、目は濁り、白髪頭で、足取りもおぼつかない。手には黒い傘を持っていた。

どう見ても当たり屋のようには見えなかった。

赵柱根が乗るバスがまだ来ていないのを確認し、彼は親切に尋ねた。...