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1048話

「この後方投げ技は最も練習が難しいんだ。だから趙柱根は両膝を地面につけて素早く後方に倒れる動作で後方投げを代用している。

この姿勢は趙柱根がとても気に入っていて、後方投げよりも素早く体勢を立て直せるし、より柔軟に動けるからだ。

趙柱根は後方に倒れながら同時に相手に向かって一撃を放ち、相手の立っている足を狙った。相手に攻撃脚を引っ込めさせ後方にジャンプさせることで、自分への脅威を素早く解消しようとしたのだ。

趙柱根の読みは正しかった。相手は確かに後退した。

しかし趙柱根が立ち上がろうとした瞬間、相手はまた趙柱根に向かって攻撃してきた。

趙柱根はいっそのこと地面から立ち上がらず、その場で一回転し、...