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1045話

「どうだ？」

趙柱根は隣にいる羅偉大を心配そうに尋ねた。

「だいぶ良くなったよ。帰って一ヶ月ほど静養すれば完治するだろう」

羅偉大は趙柱根が肩に添えていた手を外し、自分の体を試してみた。

自力で歩けることを確認すると、羅偉大は言った。「今夜は本当に助かった。君がいなかったら、どうなっていたか分からないよ！」

「そんな堅苦しいことは言わなくていい。帰ったらしっかり休むんだぞ」

羅偉大が言い終わるか否か、そこへタクシーが通りかかった。羅偉大は趙柱根に別れを告げてからタクシーを止めて去っていった。

タクシーが遠ざかるのを見送り、趙柱根は再び帰路に着いた。

数歩歩いたところで、趙柱根は立ち止まり、後ろ...