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81話

「みんなで外に出ると、香香は霊玉の中に身を潜め、無道真人が最前列に立ち、方師兄は一番後ろ、蒋旭と田敬恒が両脇を固めて、阿布を真ん中に守るように陣形を整えた。

阿布は少し気まずそうに言った。「僕だって全く戦闘能力がないわけじゃないのに、こんな風にされると何だか…」

「差別するつもりはないよ。君が真ん中にいれば、誰かが窮地に陥ったときに助けられるだろう」蒋旭は静かに言った。

今のチームはかなり充実していると言えた。千年以下の妖怪なら一瞬で倒せるし、集団攻撃も香香が回復をサポートしてくれるから怖くはない。

みんながそう考えていたその時、突然両側の建物から多くの妖怪が飛び出してきて彼らを取り囲...