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37話

「蒋旭はそのポケットをじっくり見て、心の中で憂鬱になった。当初はポケットに入るか心配で、ミニサイズの吸引器を選んだのに。こんなものだとわかっていれば、もっと吸引力の強い、使い勝手のいいものを選んだのに!」

「こんな小さいのでもこれほど凄いなら、大きいのに変えたらどうだろう?それとも送風機を持ってきたら、妖怪を如来仏のところまで吹き飛ばせるんじゃないか?」

「今やこの宝物のポケットがあれば、彼の電化製品は何でも入れられるじゃないか?」

「でもそれは今重要じゃない。大事なのは、彼が今から修真の道を歩み始めたことだ。ただ、修真については何も知らない。体には真元がみなぎっているのに、それが何に使...