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312話

この知らせを聞いて、蒋旭はすぐさま愕然とした。石宮の蛇の頭像のことだと思っていたのに、まさか天蛾人が持つ能力だったとは。

「じゃあ、奴らを見なければ、神識を放つだけでいいんじゃないか?」蒋旭は淡々と言った。

戚夫人はそれを聞いても口を開かず、少し気まずそうに蒋旭を一瞥すると、すぐに両目を閉じて再び天蛾人に向かって突進した。

戚夫人が目を閉じたまま天蛾人と戦うのを見て、蒋旭は薄く笑いながら頷いた。だが、その笑みがまだ十分に広がらないうちに、残りの四体の天蛾人が自分に向かって飛んでくるのを目にした。

四対一。蒋旭はこの戦いに勝ち目がないことを知りながらも、全力で応戦し始めた。

ただ一撃を...