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311話

エネルギーの波動が放たれると、すぐに虫妖へと広がっていった。蒋旭はそれを見て、勝利の表情を浮かべた。

だが、その勝ち誇った目は現れるやいなや、すぐに驚きの色に変わった。

「マジかよ、こいつら小さな金剛かよ?あの犀や象よりも強いなんて、異常すぎるだろ」

蒋旭は驚嘆しながら言った。前回の五倍もの数の虫妖を目の当たりにし、絶望感が湧き上がってきた。

再び小型の琵琶を取り出して使用したが、虫妖の数があまりにも多く、効果的なダメージを与えることができない。打つ手がなく、やむを得ず戚夫人の助けを求めた。

戚夫人が普通の仙術攻撃しか使わないのを見て、必死に虫妖と戦う蒋旭は思わず文句を言い始めた。

「なんで必...