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288話

「蒋旭、いつもの場所だ。急いで来い」

太白金星からのメッセージを受け取った蒋旭は少し首を傾げた。心の中で「あの敵の拠点はもう調査したはずじゃないか?まさかあの妖怪たちがまだ愚かにもそこに残って殺されるのを待っているとでも?」と疑問に思う。

疑問を口にすると、太白金星からの催促が返ってきただけで、仕方なく急いで向かうことにした。

妖族の分部の転送陣に到着すると、太白金星がそこで待っているのが見えた。

「太白、何か新しい手がかりでも見つかったのか?」

蒋旭が尋ねても、太白金星は口を開かず、直接陣法の中へ歩いていった。

太白金星が陣法に入るのを見て、蒋旭は驚いたが、自分も陣法に足を踏み入...