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257話

一通り周囲を探った後、蒋旭は使える武器がいくつかしかないことに気づいた。一つは夔牛の骨と皮で支えられた太鼓の撥、もう一つは小型の琵琶、そして自分が持っている数点の仙器だけだった。

まずは小型琵琶で妖族を惑わし、次に太鼓の撥で妖族にダメージを与え、火符で妖怪を焼き殺す。それでもまだ死なないようなら、電気棒で解体する。

これが蒋旭が瞬時に頭の中で組み立てた計画だった。

明確な手順を決めた蒋旭は、すぐに実行に移した。小型琵琶を取り出し、呪文を唱えた。

しかし、琵琶から白い靄が立ち昇り妖族の体に降り注ぐのを見たものの、妖族には何の影響も与えていないことに気づいた。

「蒋旭、助けてくれ!」李靖は...