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205話

「ぱちぱちばちばち。」黄色い符が黒い蛙の体に打ち付けられると、様々な攻撃効果が一気に現れた。だが、黒蛙に実際にダメージを与えたのは爆発符と炎符だけで、定身符や遅滞符が黒蛙の体に落ちても、何の効果も発揮しなかった。

しかも炎や爆発の効果さえも、黒蛙にとっては痒みを掻く程度のものでしかなく、ダメージらしいダメージは全くない。せいぜい黒蛙の体表の毒気を一部散らす程度だった。

だがこの時、蒋旭はそのわずかな効果を見て初めて接近戦に出る自信を持ち、黒蛙の前脚に向かって拳を振るった。

「地宝、このヒキガエルのもう片方の足を攻撃しろ」

命令を聞くと、地宝はすぐさま黒蛙のもう一方の前脚に向かって突進し...