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200話

梦魔が手を蒋旭の頭に置いた瞬間、黒い霧が蒋旭の頭から立ち昇り、梦魔に吸い込まれていった。

陳越の魂が徐々に薄れていくのを見て、太白金星は千々に焦りながらも、どうすることもできない無力感に苛まれていた。

太白金星が落胆していた矢先、周囲の空間に明らかな波動を感じ取った。次の瞬間、白装束に身を包み、仮面を被った人物が空間内に出現した。

その人物が大きく手を振ると、梦魔はまるで弾き飛ばされたように吹っ飛び、数メートル飛んだ後、黒い霧と化してその場から逃げ去った。

梦魔が逃げると同時に、太白金星を縛っていた束縛も消え、自由を取り戻した。まず仮面の人物の実力に驚嘆し、口を開こうとした瞬間、自らの...