神様の芸能界

17話

蒋旭は話を聞いて、アブという女はどんなことでもやりかねない奴だと悟った。彼女に勝てないからこそ我慢しているが、そうでなければとっくに一発で叩き潰していただろう。

卓遥に戻ると、蒋旭の体から漂う悪臭にすぐに蘇碧藍が異変を感じ取り、即座に尋ねた。「蒋旭、どうしたの？」

「何でもありませんよ、蘇社長。今日初めて妖怪退治をして興奮しすぎて、うっかり汚水溜めに落ちちゃったんです」蒋旭は真っ白い歯を見せながら、作り笑いで蘇碧藍を見た。

蘇碧藍もバカではなく、何が起きたか察していた。しかし蒋旭がアブに人情を売りたいのなら、それに乗っかるのも悪くない。そうすれば二人の馴染み期間が短くなるかもしれない。

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