禁断の情欲

第47話

二年後

「彼のことを考え直したわ。そんなに悪い人じゃないわね。タラは彼を愛してるし、あの金目当ての女、フィービーよりずっと上手に接してる。それに、息子があんなに幸せそうなのを見たのは初めてよ…」

ジャスパーのお母さんにランチの用意ができたことを伝えようと家族用ラウンジを通りかかった時、思わず耳に入ってきた言葉に信じられない気持ちになった。ジャスパーとタラと私は、毎週日曜日の恒例となっているブランチのために彼の実家に来ていた。最近では、彼のお母さんの家で過ごすのはこの時間だけだが、彼女は私たちの家に来てタラと遊んだり、保育園からタラを迎えに行って午後いっぱい一緒に過ごしたりしている。

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