禁断の情欲

第35話

私たちは彼の両親のもとを離れるつもりだったのに、彼のお母さんが彼の決断に影響を与える力を持っているとは思わなかった。でも、彼に「ノー」とは言えなかった。彼の言うとおりだ、私たちが一緒になってまだ数週間しか経っていないし、彼はタラのために安定した環境が必要だった。

彼が私を愛していることは別として、彼の家族とタラは彼自身の永続的な一部分だ。私は新参者で、正直言って、私たちの関係が長続きするかどうかさえわからない。理性的に考えれば、彼は正しい。何が起こるかわからないし、気に入らなくても、それは理にかなった決断だ。

朝起きた瞬間から胸が痛んだ。彼の両親の家から一日を始め、仕事に行くことを知ってい...