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第25話

ジャスパー視点

それから2週間後、私たちはようやく日常生活のリズムを見つけた。タラを引き取った時点で、自分の人生は途方に暮れるだろうと思っていたが、どういうわけかベンがすべてを上手くいくようにしてくれた。彼は接着剤のような存在で、私たち三人を結びつける、小さくて一見取るに足らない、予想外のパズルのピースだった。

タラの保育室は完成し、ベンの持ち物のほとんどは私の部屋、いや、私たち二人の寝室に置かれていた。私の個人用ジムは、三人分の広い家を見つけるまで倉庫に片付けられていた。

「すべてが電光石火の速さで進んでいるね。いつか何か問題が起きるんじゃないかって、まだ心配してるんだ」私のボーイフレ...