罪深い欲望

第32話

第三十一章

しかし私は彼にそのことで文句を言う代わりに、深呼吸して頷き、急いでリビングから失礼した。キッチンへと足早に向かいながら、自分を落ち着かせようとする。今週末ここに来た目的を思い出す：お尻の処女を捧げて、それからさよなら。たとえ職場が気まずくなっても、このお高くとまった馬鹿とはお別れするつもり。

結局のところ、デュークはときどきほんとうに最低な男になれる。まるで私や私の気持ちなんて少しも気にかけていないみたい。最初は彼が単に社交的に不器用か、完全に鈍感なだけだと思っていたけど、今ではほぼ確信している—彼は自分が私に話す態度が受け入れられないものだとよく理解していながら、まった...