罪深い欲望

第10話

第九章：あまりにも早すぎた

ルカの視点

医者の診察を待っている間、落ち着かない様子で足を揺らし続けていた。診察室の外の待合いベンチに座っているだけでも十分に精神的ダメージなのに。

ソフィアが私をここまで車で連れてきてくれた。私が嘘をついたり、気が変わったりしないように確認するためだ。しかし正直、自分を男たらしめている「あれ」に何か問題があると聞いて喜ぶ男がいるだろうか？

「こんにちは、エドガーさん。お待たせして申し訳ありません」と、背後から現れた年配で丸々とした体型の禿げ頭の医師が言った。彼は清潔に整えられた白衣を着て、私の向かいの席に座った。

「ルカです、先生。全然問題あ...