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第23話

褒め言葉に少し恥ずかしさを感じながら、イーサンは絹の扇子をしっかりと握り、微笑んだ。

「ご厚意に感謝します」

イーサンをシオ・ハワードに引き渡した後、カシアンは一礼して退出の意を告げた。

「殿下、他にご用がなければ、陛下に報告するため宮殿に戻らせていただきます」

イーサンは頷いた。

「ありがとう。首席学者シオ・ハワードがここで私をしっかり世話してくれるでしょう。戻ってよろしい」

カシアンはイーサンに、そしてシオ・ハワードに向かって一礼してから立ち去った。

その後、シオ・ハワードはイーサンを案内し、様々な部屋や図書館、学院のあらゆる場所を紹介した。最後に、彼らは絶妙な自然の景色に囲まれた大きな部...