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第67話

チェイスの視点

信じられない、こんなことが起きているなんて。何年も自分の気持ちを隠し、こんな日が来るなんて不可能だと思っていたのに、ついに僕はここにいる—今までで考えられないほどオースティンの近くに。

この瞬間をずっと、永遠とも思える時間待ち続けていた。不可能だと自分に言い聞かせていた時間、単なる想像だと思っていた日々が、今はとても遠くに感じる。そして今日、ついに起きた。彼に告白したんだ。

告白したんだ。

その言葉が今も頭の中で響いている。

最も驚いたのは告白したことではなく—彼が同じ気持ちだと言ってくれたことだった。彼からそんな言葉を聞けるなんて思ってもいなかった。それは夢の中だけ...