夕日を追いかけて

第23話

この瞬間、私がチェイスを必要とするなんて思ってもみなかった。

「どう思う、オースティン？」アッシュが私に尋ねたが、私が反応する前に、彼女はすでに話し始めていた。「あっ！答えなくていいわ。今回はノーとは言わせないからね。絶対に一緒に来てよ、いい？」彼女はくすくす笑った。「とにかく、私授業行かなきゃ！後でね！」

「一緒に行くよ」リアムが言った。

「ううん、一人で行くわ。後でね！」彼女は手を振りながら、別方向へと歩いていった。

「ねえ、昨日チェイスとどこに行ったんだ？」リアムは肩から腕を外しながら尋ねた。彼の声は少し真剣な響きを帯びていた。

私はすぐに返事ができなかった。彼に何を言うべきか...