夕日を追いかけて

第21話

チェイスがまだカウンターでリリーと話していたので、私は外で待っていた。窓越しに二人を覗くと、チェイスが出てくる前に、彼らが数秒間抱き合っているのが見えた。

「やあ」彼は私に近づきながら、何気ない声で言った。

私は何も言わずに、自分の車に向かって歩き始めた。

「公園に行かない？」

彼の言葉に、車に着く前に足を止めた。振り返って彼と向き合ったが、何も言わず、ただ彼を見つめるだけだった。

「まだ家に帰るには早いから、散歩でもしようかと思って」

「それは命令ですか？」私は尋ねた。私は彼の奴隷なので、すべてが彼の命令かどうか確認する必要があった。

彼はクスッと笑った。「ああ、もちろん。じゃ...