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第11章

ゆったりとしたシャツとショーツに着替え、ベッドに身を投げ出すと、マットレスの柔らかさに体が沈み込んだ。ようやく休めると思い目を閉じると、長いため息が漏れた。

しかし、眠気が襲いかかってきたまさにその時、ナイトスタンドの上のスマホが振動した。小さく呻き声を上げ、手探りでそれに手を伸ばす。

チェイスからだった。

「なあ、シフトが終わったらそっち行ってもいいか? 夜9時に終わるんだ」

素早く返信を打ちながら、口元ににやりと笑みが浮かんだ。

「ああ、いいよ」

ほぼ間髪入れず、彼からの返信が表示された。

「じゃあ、また後でな」

今度は返信しなかった。代わりにスマホを置き、時間を確認する。...