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第105話

彼のシャツの下に手を滑らせ、指先で肌の温もりを感じた。私の触れるたびにチェイスは軽く震え、背中にゆっくりと円を描くと彼の息が詰まった。

一瞬、彼はキスを中断し、その瞳には名前をつけられない何かが宿っていた。そして躊躇なく、シャツを脱ぎ捨てた。次に彼の手が私のシャツの裾に伸び、私も同じように簡単に脱がせた。

今や何も隔てるものがなく、彼の体から放射される熱を感じ、私たちの素肌が触れ合った。彼の指が私の肌の上をさまよい、まるで私の一部一部を記憶するかのようにゆっくりと丁寧に触れていく。

チェイスの唇が私の肌を這うように下りていくと、私は思わず声を漏らした。一つ一つのキスが私の体に温かさを送り...