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第40話

彼女が薬物をやっていると告げられた時、私は涙が溢れそうになるほどの衝撃を受けた。家中の明かりが消えたように感じ、萎れた花を再び美しいものに変える音楽などもはや存在しないように思えた。彼女が薬物をやっているという事実は、まるで私の胸に穴が開き、人を幸せにするすべての感情を食い尽くすようだった。舌が乾き、どんなものでも喉の渇きを潤すことができず、目からは涙が弾丸のように飛び出した。私はとても悲しかった。失望が重みとなって肩にのしかかり、心を曇らせた。喉の結び目だけを感じ、呼吸する理由さえ見いだせなかった。

数時間後、ロに連絡したが返信はなかった。電話をかけても出なかった。彼女に何か悪いことが起き...