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第9話

第9章:膝を広げて

ジャスパー視点

「ジャスパー…」ローガンが話し始め、私は彼の方を見た。

一瞬、友人のことをすっかり忘れていたが、彼に呼びかけられて思い出した。この小さな卑怯者は、どうやら私に隠していたことがたくさんあるらしい。

「信じられないよ、ローガンがそんなこと一度も教えてくれなかったなんて。でも今わかったからには、もっと詳しく知りたいな」と私は呟いた。

「そう簡単に飛び込めるものじゃないぞ、ジャスパー」とグレイソンがきっぱりと言った。

「ルールがたくさんあって、誰にでも合うわけじゃない。自制心と何よりも尊重の気持ちが必要なんだ」

「グレイソン?」ローガンはベッドの...