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第20話

第20章:ディスプレイ・ニーリング

ジャスパー視点

バロンは片手を私の腰に当て、もう片方の手で私の右太ももを軽く握った。

「ここに筋肉があるだろう。跪くときはこの筋肉を使って体重を支えるんだ。足は肩幅に開いて、腕は体の横に自然に垂らしておけ」

彼の右手が私の二頭筋を軽く握り、もう片方の手は相変わらず腰に添えられたままだ。

「いいか、急に倒れ込まないで、筋肉を使うんだ。膝を傷めたくないからな。腹筋と背中の筋肉を使って、ゆっくりと膝を折りたたむんだ。常に背筋はまっすぐに保つようにな」

言われた通りにすると、彼は私のバランスを取るのを手伝ってくれた。彼が腕を支えてくれたおかげで、私は...