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第12話

第12章:私を信じていないの?

ジャスパー

「こんばんは、サー」私は目の前のコーヒーテーブルの向こう側にいる美しい存在を見つめながら呟いた。

彼から目を離すことができない。もしすぐに視線をそらさなければ、きっとステージの一つに連れて行かれてお尻を叩かれることになるだろう。それは最高のスタートとは言えないな。

グレイソンが今夜、僕をこの変態クラブに同行させることに同意してくれたなんて信じられない。とはいえ、今日一番の驚きではないけどね。まず、長年親友だと思っていた奴がBDSMにハマっていると知った。よく知っていると思っていた奴が...くそっ、あいつには仕返ししてやる。彼はグレイソン...