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第11話

第11章:彼はとても可愛い

バロン視点

ジャスパーを見かけたのは去年のことだ。その日の夜、グレイソンがローガンとまだ関係を持つ前で、私はローガンを見ながら友人の変態ぶりをからかうのに忙しかった。だが、小柄な黒髪のトウィンクが色っぽく踊っていた姿をぼんやりと覚えている。

「新しいサブミッシブが入会するのか」と私は呟いた。

「ジャスパーがサブミッシブ?考えられないな」とグレイソンは笑いながら言ったが、その声には皮肉が込められていた。

「なぜだ?」

「あいつはサブミッシブじゃない、バロン。少なくとも生まれながらのサブではない。ただローガンのライフスタイルに興味を持っているだけだと思う...