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658日目:バーナード・スターク 015

第658日

「ベン、もういい」とケントが叫んだが、私は無視して、目の前の機械に繋がれたロープをつかみ、車椅子から自分を引き上げるためにできることをすべてやった。

腕は燃えるように痛み、汗が顔を伝って首筋を覆い、腰の辺りのしびれる感覚はますます強くなったが、それでも私は止まらなかった。ただひたすら引っ張り続け、完全に体を起こすことができた。

「言った…だろ…できるって」私はにやりと笑い、もっと真っ直ぐに立ち、上半身のほとんどを使って自分を支えた。ジムの向かいの鏡に向かって、誇りを持って立つことができたが、すぐに足がくずれ、前に倒れ始めた。

「まったく頑固なやつだな」ケントは嘲るように...