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第48話

「あなたのお母さん達、面白いね」私はため息をついて、彼のベッドに倒れ込みながら、天井に描かれた夜の青い空を見つめた。彼の部屋は本で埋め尽くされていた。コミックだけでなく、プラトンやアリストテレス、エドガー・ジョン・ポーやシェイクスピアの全集まであった。

「それは言い方のひとつだね」彼は私の隣に横になった。「でも、彼女たちがきっと君のことを気に入ると思っていたよ」

本当に?私は微笑んだ。「私も彼女たちのこと気に入ったわ。でもブレンダは深く掘り下げてきたわね。もう少し話していたら、私の社会保障番号と血液型まで知られていたかも」

「彼女が次の犯罪小説で君をキャラクターにしても驚かないでね」

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