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第38話

「何時?」私はベンの胸から頭を上げる気力すらなく尋ねた。私の足はウェスの上に乗っていて、どうしてこんな体勢になったのかも分からなかったけど、動くのも面倒だった。

ベンはベッドサイドテーブルから携帯を取った。「朝の6時8分だ。くそ、あと2時間で仕事に戻らないと」

「いつから準備に2時間もかかるようになったんだ?」ウェスが尋ね、彼の胸の上下する感覚が伝わってきた。

「たくさんのセックスの跡を洗い流さないとな」ベンは彼を見ながらニヤリと笑った。「それにワックスも」

私は髪を掻き上げながらそれを聞いて笑った。「絶対またやりたいね」

二人は同時にうめき声を上げ、私に視線を向けさせた。

「お前...