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第79話

カイの視点

ボランティアと生徒会メンバーたちのリーダーシップのおかげで、太陽が沈み始めるちょうどその時間に撮影セットが予定通り完成した。僕は急いで撮影用の衣装に着替えに行った。

ザックはまだルビーが来ないことを心配していたけど、僕はまったく気にしていなかった。彼女がこうやって周りの人間を遅刻するんじゃないかとか現れないんじゃないかと思わせて苦しめているのは、単なる彼女の癇癪だということをすでに知っていたからだ。

僕は彼女のことをよく知っていたから、そんな些細なことでクラウンを手放すようなことは絶対にないと確信していた。確かに、彼女は楽しんでいるだろうけど、最終的には土壇場になって現れるは...