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第61話

ナイト視点

私はイライラしながら歯を食いしばり、スタジオから離れてトイレに向かった。

たった今、カイに対してこの手を使ったばかりなのに、まさか数分後に因果応報がこんなにも強烈に返ってくるとは思ってもみなかった。

あの女たちが彼に群がる光景が本当に許せなかった。それにカイは実際に楽しんでいるように見えた。くそったれめ！

彼の唇に浮かぶ嘲笑や、常に私の反応を確認している様子は見ていたけれど、モデルが彼に少し親密すぎる触れ方をするたびに、イライラを感じずにはいられなかった…それが撮影の目的だったとしても。

ふんっと息を吐きながら、トイレに入り、真っ直ぐ洗面台に向かって水を顔にかけ、それから...