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第41話

ナイツ視点

「ずっと待っていたよ」

彼の頭の両側に手を置いたまま、私は動きを止めた。彼の突然の告白に息が詰まり、私は彼の目をじっと見つめ、今聞いたことが現実なのか、それとも単なる妄想の断片なのかを見極めようとした。

「な、なに?」言葉が慌てた口調で飛び出し、私は説明を求めるように彼の目を見つめた。

突然、カイの唇に意地悪な笑みが浮かび、彼は私の腰を掴むとベッドの上で起き上がった。急な体勢の変化で私の跨り姿勢は居心地悪くなり、すぐに私は彼の膝の上に座り、腕を彼の肩にしっかりと回していた。カイは私に全く馴染みのない愛情表現として、鼻を私の鼻に触れさせた。

「驚いた?」彼はため息交じりに話...